2020年01月一覧

便秘について

またまたおひさしぶりになってしまいました。今回も皆様のお悩みに役立つ記事を書きたいと思いますのでぜひ読んでみてください。

今日は慢性便秘について書きます。よく女性で悩んでいる方が多い症状ですね。食事のバランスが悪い、水分摂取量が少ない、とか色々原因はあります。もともとの体質や、遺伝的な要素も無きにしもあらずです。

ここでは、解剖学的に捉えた観点からお話しします。当院は施術の前に、骨盤の歪みや体の捻れをチェックしますが、もう1つ大事なチェックポイントは、肋骨の左右差を見るということです。

患者さんを仰向け(上向き)で寝てもらい、上から左右の一番下の肋骨の位置関係を見ていきます。すると、大体はどちらかが低く見えます。で、今回の便秘の場合は左側の肋骨が低い場合によく見られます。そして、肋骨と骨盤の距離が異様に狭くなっています。だいたい1センチあるかなぁくらい。普通の成人なら肋骨と骨盤の幅はだいたい2~3センチは離れています。

つまりどういうことかというと、腹筋が短縮を起こしているということです。腹筋は大雑把に言うと、肋骨から始まり骨盤にかけて付着しています。なので、腹筋が肋骨と骨盤を引き寄せあってしまっているために幅が狭くなっているんです。

お腹が短縮すると、腸内の空間が狭まり、それにともない便の運びが悪くなってしまいます。とくに左側のお腹は腸の出口が近いため、左側のお腹の短縮が強いと便が押し出しづらくなるんです。これが慢性便秘の原因としてよく見られます。

お腹が短縮すると体は前のめりになり、猫背を引き起こし、肩こりや腰痛の原因になります。なので便秘が当たり前 みたいに想っている方は、ぜひ体のチェックをすることをオススメします。確実に姿勢は良くないはずです。お腹を伸ばすストレッチや背筋の出力を上げるなどの施術はかなり有効です。

姿勢の歪みはあらゆる体の不調の原因となります。放っておかずに常に疑問に思い、体と向き合ってくださいね!