2019年01月一覧

二足歩行の良し悪し

大昔から生物は様々な逆境に立たされ、また、利便性をもとめ多様な進化を遂げてきました。今では人間は二足歩行が当たり前ですが、脚だけでバランスをとるのはかなり難しいんです。

実際、肩こり腰痛、膝痛、さまざまな症状がでてくるのもバランスがとりずらいからだと思われます。人間は前に歩いて進んで行くように作られています。後ろ歩きや蟹さんみたいな横歩きも可能ですが、それらはあくまでオプションのようなものです。

そして、前に折れやすく(前屈しやすいように)作られています。背骨の後屈にはしなりが限界があります。希に中国雑技団みたいな超人な軟らかさを持った人以外は ですが。。ま、前屈みになりやすくできているんです。

座った姿勢もよく見たら前に丸いですよね? なかなか背筋を伸ばしてピンッと座った人はいないです、てゆうか出来ないんです基本的には。たから身体の筋肉の出力や筋膜の引っ張りなどのバランスが崩れていくんです。

身体の中心軸、つまりインナーマッスルをいかに意識できるかですね。インナーマッスルは4つ、横隔膜、多裂筋、腹横筋、骨盤底筋 から構成されます。頭から上に糸で引っ張られるように伸びていくと、自然と出力されるんですが、姿勢が乱れている時点で出力不可能です。

というよりは、インナー(中心軸)が曲がってしまっているせいで、アウターの筋肉達が一生懸命にこれ以上中心軸が曲がらないように、もしくは折れないように必死に支えているんです。だからまずはアウターマッスルの処理からしないとインナーマッスルは真っ直ぐになりません。

縮こまった筋膜をのばし、使えてない筋肉を出力させ、過労筋を助け、全ての筋肉がバランス良く使われれば、自ずと身体は良くなります。

なのでバランス悪い二足歩行の人間は、頭が発達して良いか悪いかは何とも言えませんが、身体には負担は大きいです。


脊柱管狭窄症について

皆様、お久しぶりでございます。本年もよろしくお願いいたします。

年末からすっかりブログ更新し忘れてました。。今日からまたポチポチ書いてまいります!今日は脊柱管狭窄症について書いていきます。

脊柱管狭窄症はその名の通り、脊柱の中を通る神経の圧迫が原因です。よく代表的な症状だと、間欠性跛行(かんけつせいはこう)という症状があります。

簡単に言うと、歩いてしばらくすると、だんだん腰やらお尻やら下肢に痛みやシビレがでてきて、しばらく休むとまた歩ける様になる、ということを繰り返す症状です。ひどい人は1分で歩けないほど症状がきつくなりしゃがんでしまうほどです。

前屈位になると症状は緩和されます。つまり、歩行時に反り腰になって過度に腰椎に負担がかかってしまうためです(見た目では反り腰っぽくなくても、要素的にはそうである)。これも毎度毎度なんですが、姿勢の悪さの成れの果ての症状です。

反り腰以外にも、上半身の捻転もかなり影響してます。ま、確実に腹筋郡の筋膜や肋骨回りの筋膜が短縮しているのは間違いないですね。骨盤のズレ、肋骨の左右差、身体の動きチェック、歩き方、日常生活動作のクセ、様々な観点から診ないと、治りません。

最終てきに、上半身と下半身の適切な連動を覚え込ませ、しっかりとした正しい歩行を身に付けさせることです。

かなり難しい症状なのは間違いないですが、今の書いたことを一つ一つクリアしていけば良い方向に導けるでしょう。とにかく、患者さんも施術者も諦めない気持ちが最大のポイントです。

諦めたら、そこで終わり。患者・施術者が互いに手を取りあって二人三脚ですすめることです。