2019年02月一覧

バネ指について

またまたお久しぶりになってしまいました。今日もしっかり書かせていただきます。皆様、バネ指というものを聞いたことありますか? 指を曲げてから、伸ばそうとすると カクッと引っ掛かりがあり指を伸ばしずらい症状です。酷いと痛みを伴う場合があります。

これは、手のひらにある(指の付け根あたり)腱が通るトンネル(腱鞘)の通行障害によるものだと言われています。腱がトンネル内で引っ掛かってしまうんです。ま、腱鞘炎の一種ですね。曲げる時も引っ掛かる人もいますが、基本は曲がった状態から伸ばすときに起こります。

ただ単に、腱鞘の肥厚とか言われていますが、患部に超音波やマッサージなどをしてもなかなかよくなりませんね。僕も施術していて非常に難しい症状だなと思ってました。

でも実は、よーく見ると姿勢の悪さから来る上肢(肩~腕~指にかけて)のアライメントがおかしくなっているのが原因だと最近わかりました。アライメントとはこの場合、体幹に対しての上肢の角度・向き・位置関係を示します。これがあらゆる面でおかしなことになっていることに気がつきました。

まず、肩関節は猫背により前方に引かれ、肩が前に入ってるい感じになってます。次に肘関節は回外(この場合橈骨側に回旋している)している状態になっていることが多いです。よく皆様が言う猿手・猿腕 な状態です。肘が外に曲がっている感じですね。

このアライメントになるとまず上腕三頭筋(にの腕)に出力ができなくなってきまして、次に手関節・指の背屈(手首・指を反らす)させる前腕の伸筋郡が出力が難しくなってしまいます。これは理由はさだかではありませんが、ほとんどの患者さんが当てはまります。なので経験上の見解にはなりますが。

上腕三頭筋と前腕伸筋郡の同時出力が難しくなっているんですね。つまり、指を曲げた状態から伸ばそうとしても、反らす力がでないため、指が伸ばせない・伸ばしずらくなるんです。これがバネ指の原因として考えております。上肢のアライメント改善と筋肉促通(使えない筋肉をどんどん意識的に使わせる)により、指の引っ掛かりがその場で劇的に改善することがかなり多いです。

やはり、姿勢は全てにおいて関係してくるんだなと、改めて実感しました。もっと細かいとこも治ると思い始め日々研究しています。


肋間神経痛について

こんにちは!今日は肋間神経痛についてお話ししていきたいと思います。

肋骨に沿って痛みが走る症状ですね。動いたり、くしゃみや咳でもピリッと痛みが走ります。経験あるかたもいらっしゃると思いますが、なぜなるかはよくわかりませんよね? 色々な原因があるかと思いますが、ここでは姿勢の悪さが原因してる場合について述べていきます。

まず、猫背になると腹筋郡が働かなくなります。腹筋郡の役目は、腰椎(腰骨)を動かす役割があります。お腹を丸くして前屈すると、腰椎が丸く背中側に突出します。脇腹の筋肉を使って身体を捻るように回すと、腰椎が回旋します。ただし、あくまで腹筋郡が使える条件は、姿勢が良く猫背の要素が少ない状態の時に働く ということです。

猫背になると、腹筋郡の働きが失われ、みぞおちから上の背骨の動きで身体を捻り回したり、前屈みになるようになります。あくまで、体というのは、特に背骨の動きは首から腰まで全部の背骨が一緒に少しずつ回ったり、しなったりして柔軟にサスペンションのような働きをします。

したがって、背骨全体の少しずつの動きが失われ、とくに腰椎の動きがないとなると、その分胸椎の動きに頼って生活するようになってしまいます。とくに、身体を捻る(回旋)する動きは腹筋郡の短縮により、肋骨回りに着いている呼吸補助筋や肋間筋のストレッチ要素が減り、筋膜が伸びずらい状態で身体を捻ったり倒したり前後屈してしまうために、肋骨まわりに過度なストレスがかかってしまい、それが炎症症状のようになると、肋間神経痛のような症状になってしまいます。

なので、基本的には背骨全体で上半身を使えるようにならないと治らないんです。偏った使い方がこのような症状を引き起こす原因です。姿勢の悪さは、全ての症状の根源です!放っておいたら治った、薬で良くなった、というのは、疼痛緩和姿勢(とうつうかんわしせい)といって、体が痛みを出さないように自然と悪い姿勢に変化しているからです。痛くなくなった のではなく、痛みがでないように体が考えて姿勢を変えているんです、しかも悪い方向に。。

勘違いは危険です。気を付けましょう