バネ指について

またまたお久しぶりになってしまいました。今日もしっかり書かせていただきます。皆様、バネ指というものを聞いたことありますか? 指を曲げてから、伸ばそうとすると カクッと引っ掛かりがあり指を伸ばしずらい症状です。酷いと痛みを伴う場合があります。

これは、手のひらにある(指の付け根あたり)腱が通るトンネル(腱鞘)の通行障害によるものだと言われています。腱がトンネル内で引っ掛かってしまうんです。ま、腱鞘炎の一種ですね。曲げる時も引っ掛かる人もいますが、基本は曲がった状態から伸ばすときに起こります。

ただ単に、腱鞘の肥厚とか言われていますが、患部に超音波やマッサージなどをしてもなかなかよくなりませんね。僕も施術していて非常に難しい症状だなと思ってました。

でも実は、よーく見ると姿勢の悪さから来る上肢(肩~腕~指にかけて)のアライメントがおかしくなっているのが原因だと最近わかりました。アライメントとはこの場合、体幹に対しての上肢の角度・向き・位置関係を示します。これがあらゆる面でおかしなことになっていることに気がつきました。

まず、肩関節は猫背により前方に引かれ、肩が前に入ってるい感じになってます。次に肘関節は回外(この場合橈骨側に回旋している)している状態になっていることが多いです。よく皆様が言う猿手・猿腕 な状態です。肘が外に曲がっている感じですね。

このアライメントになるとまず上腕三頭筋(にの腕)に出力ができなくなってきまして、次に手関節・指の背屈(手首・指を反らす)させる前腕の伸筋郡が出力が難しくなってしまいます。これは理由はさだかではありませんが、ほとんどの患者さんが当てはまります。なので経験上の見解にはなりますが。

上腕三頭筋と前腕伸筋郡の同時出力が難しくなっているんですね。つまり、指を曲げた状態から伸ばそうとしても、反らす力がでないため、指が伸ばせない・伸ばしずらくなるんです。これがバネ指の原因として考えております。上肢のアライメント改善と筋肉促通(使えない筋肉をどんどん意識的に使わせる)により、指の引っ掛かりがその場で劇的に改善することがかなり多いです。

やはり、姿勢は全てにおいて関係してくるんだなと、改めて実感しました。もっと細かいとこも治ると思い始め日々研究しています。

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